まちゼミ実施店インタビュー

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まちゼミ実施店インタビュー

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「お店の人が教えてくれる得するゼミナール」として、今や全国200ヶ所以上で開催されている通称「まちゼミ」。
春日井市でも2013年から市内の専門店を中心に行っています。
日頃のお困りごとを解決してくれるコツや裏技、新たな趣味の世界を広げてくれるユニークな内容まで、誰でもどこでも無料(※)で受講可能!今回は約40店舗が参加します。
その実施店を代表しておふたりに、春日井ならではの「まちゼミ」の面白さ・楽しみ方について聞きました。
※講座によって材料費などが実費でかかるお店もあります。

まちゼミ実施店インタビュー

今年で3年目を迎える「春日井まちゼミ」ですが、参加するようになったきっかけについて教えてください。

岡田:私の店は刃物や包丁などの家庭金物をはじめ、大工道具や電動工具などを扱う専門店として、第1回目から参加しています。そもそも「まちゼミ」は、3年前よりも以前から個々の店舗で独自に行われていました。私の店もそうで、当時は【子どもの日曜大工】をテーマに、主に常連の方やご近所さん、知り合いが参加するような内々のイベントとしてやっていました。それが春日井商工会議所と春日井市商店街連合会が 両輪となって、春日井市全体の取り組みとして立ち上げる際に声を掛けてもらったのがきっかけです。

鈴木:参加は昨年からです。岡田さんに誘っていただいて初めて「まちゼミ」について知りました。声を掛けられた時は、自分の店が「まちゼミ」を開いてどんな人が参加してくれるのか…いろんな意味で興味がありました。お店をよく知る常連さんならまだしも、個人経営で路面店の場合、店の存在を認知しているかどうか。仮に知っていても強い目的がない限り来店しにくいものです。ですから「まちゼミ」というスタイルで、市内で一定期間、一斉に無料開催(※)することは、認知してもらい興味を持っていただく意味で良いきっかけだと感じています。

おふたりのお店ではこれまでどのようなテーマで講座を開催されたのですか?

鈴木:私の店はギターやベースなどの楽器販売、修理、音響機器のレンタル、スクールなどを行ういわゆる“街の楽器屋さん”です。初参加だった昨年は、店の特徴を知ってもらう意味も込めて【ギター講座】を開きました。みなさんご存知の『大きな古時計』を、1時間半の講座で弾けるようになろうという内容です。来店者に多い若い方や男性の参加を想定していたのですが、年齢層の高い方からお子さんまで参加していただけて、とても新鮮でした。さらに「まちゼミ」で初めてお店を知ったという人が大半で、「こんなところにお店があるなんて」と言われたり(笑)。店の存在すら知らなかったのに興味を持って参加してくださったことに驚きましたし、「まちゼミ」の影響力を実感しました。

岡田:毎回、参加者の顔ぶれや思いがけない反応に驚かされています。第1回目から【包丁の研ぎ方】というテーマで行っているのですが、初回は30~40代の主婦の方が主に参加されました。日常的に包丁を使いますし、予想通りの反応でした。ところが昨年の場合、募集人数5人中、全員が60歳以上。しかも男性だったんです(笑)。おそらく定年退職されて、趣味で料理を始めた方などが講座に興味を持ってくださったんでしょうね。中にはマイ包丁を何本も持って参加された方もいました。さらにその形は、私が個別指導している間に別の参加者に教えていて。そんな参加者同士の交流を見て、とても微笑ましく思いました。これこそ「まちゼミ」のあるべき姿だなと。専門店の店主ならではの知識やプロのワザを広く一般の方々に提供することが「まちゼミ」の大前提ですが、“モノ”を売るのではなく、“コト”を売ることを常に大事にしなければと感じています。「まちゼミ」では商品の販売や勧誘は一切しません。厳禁です。そうした“モノ”を除いた時に、何をお店の魅力として伝えられるのか。プロとしてのこだわりなのか、店主の人柄なのか、はたまた仕事への情熱なのか。店の魅力を見つめ直すきっかけになっていますし、それをどう参加者の興味を惹く内容や講座の名前にするかなどは実施店対象の勉強会でも行っています。今年も各店、頭をひねりながら考えた渾身のテーマ・内容になっているので、ぜひチェックしてください!

商店街単位の小規模な「まちゼミ」ではなく、市で取り組む「春日井まちゼミ」の良さはなんでしょうか?

岡田:やはり規模の大きさです。初年度は20店が参加し、翌年は30店、今年は約40店で開講を予定しています。参加する店舗が多いということは、それだけ多彩な専門店が集まり、多種多様なテーマの講座が揃うことになるので、参加されるみなさんにとって多くの選択肢があることは大きな魅力だと思います。実施店にとっても、こうした機会に専門店に対する敷居を下げ、日頃みなさんが抱いているお困りごとを聞いたり、新しい交流が生まれるチャンスとして捉えています。みなさんが日常的に利用するショッピングセンターやコンビニは気軽に出入りできる一方で、店員とお客が会話らしい会話を交わすことは少ないと思います。商売をする立場としては、これほど味気ないものはありません。ですがら、約1時間半の講座で実際に教えるのは1時間とし、残りは実施店と参加者、あるいは参加者同士が自由にコミュニケーションを取る時間にしています。特定の場所や店舗数を限定せず、市という大きな単位で行う意味がここにあると思っています。

鈴木:人間関係が希薄になっている今、来店する若い子たちは携帯でインターネットの画面を見ながらで会話すらありません。会話をを通して生まれる気づきや発見の多さを知らないのは寂しいですし、知るための「まちゼミ」だと思うんです。たとえば昨年【ギター講座】を開催した時、みんなで対面でやるからこその良さをあらためて感じました。ひとりで練習していると分からないことが、複数で、しかもお互いの演奏を見ながら行うことで刺激になって上達も早いんです。些細な疑問や苦手なことが、ちょっとしたコツを知ることで払拭できるようになる。「まちゼミ」の大きな魅力です。ほんの少しでもみなさんの暮らしや人生が楽しく、豊かになるヒントや出会いを持ち帰っていただけたら嬉しいですね。

ますます規模も大きく、認知度も高まる「春日井まちゼミ」、面白くなりそうですね。

岡田:そうですね。今、日本全国「まちゼミ」ブームですし。10年以上前に岡崎市がその先駆けとして始めて以来、昨年は全国150ヶ所、今年になると佐賀県を除く46都道府県200ヶ所以上で開催されているほどです。「店主が講師となって、店の専門性や特徴を活かした少人数のゼミナール」というスタイルは変わらず、自治体や商店街単位のものから、業種や業態に特化したものまで、その規模も実施店・参加人数も様々です。「春日井まちゼミ」についても単発ではなく、息の長いイベントとして認知されるように、店同士の横のつながりを増やしながら継続することが目標です。ゆくゆくは「春日井まちゼミ」に参加する店舗や講座をいくつもハシゴできると良いなと思っています。あくまで個人的な理想ですが(笑)。そうなると40店舗では足りません。目指すは100店以上!みなさんもぜひ一度体験してみてください。多くの人に参加していただけるように複数の講座・日程で行う店舗もあります!各店でお会いできる日を実施店一同、楽しみにしています。